【Media Release】The New McLaren Artura Spider

お知らせ

※こちらの案内は2024年03月29日に公開された内容を更新しています。

新型マクラーレン Artura Spider デビュー、ハイブリッドオープンエア の刺激を新定義

 

マクラーレンは本日、ハイパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレインを搭載する初のコンバーチブル、Artura Spiderを第2のArturaモデルとして発表しました。新型Artura Spiderは、パワー、パフォーマンス、ドライバーとの一体感が大幅にアップグレードされており、さらに五感を刺激するオープントップ・ドライビングの楽しさが組み合わされた次世代スーパーカーです。

Arrtura のパフォーマンスをさらに引き上げるため、スパイダーのために考案された最新のアップグレードは、クーペへも同様に組み込まれ、新モデルとして同時に導入します。新型スパイダーと新型クーペは、いずれも最高レベルのダイナミクス・パフォーマンスを誇り、卓越したサーキット走行性能まで備えます。それだけでなく、日常的なドライビングの必須要件も満たし、都市環境で非常に役立つ ほぼ無音のEV走行も可能です。

「新しい Artura は、まさに完全なる次世代スーパーカーです。パワートレインとシャシー・システム をアップグレードしており、パワーとパフォーマンスの向上、さらに高いレベルでのドライバーとの 一体感を実現しました。同時に、日常的なドライビングについても一切妥協していません。今回は、 Artura クーペと並び Artura スパイダーも誕生しました。特にこの新型コンバーチブルは、オープンエ アでの高揚感を新たな次元にまで高めたニューモデルなのです」マクラーレン・オートモーティブ CEO、マイケル・ライターズ

 

 

多彩なドライビング・モード

新型 Artura Spider は、すべてにおいて野心的な目標を達成するために設計・開発されました。とくに 重点を置いたのが、ドライバーとの一体感、パフォーマンス、アジリティ、洗練性、効率性、上質さ です。さらには、わずか 11 秒で開閉する電動式リトラクタブル・ハードトップによって、コンバーチ ブルならではのエクスペリエンスを満喫でき、スーパーカーの刺激的な高揚感を味わえるという魅力 が加わっています。ルーフをオープンにし、静寂の中で走り出す Artura Spider は、これまでのマクラーレン以上に五感を 刺激します。オープンエアでの体験は、素晴らしい海岸線をドライブしながら、昇る太陽の暖かさを 直接感じたり、海水の香りのエッセンスを味わったりすることができるのです。

ラグジュアリーなタッチのステアリングホイールと彫刻が施されたシフトパドルを手に取り、ひとた び走り出したら、壮大なスーパーカーサウンドが ドライバーとパッセンジャーを包み込むでしょう。 その再設計されたエグゾーストシステムからのサウンドの高まりに合わせて、高揚感も急速に高まっ ていきます。E モード、コンフォート、スポーツ、トラックという 4 つの多彩なドライビング・モードが、それぞれ 新型 Artura Spider のポテンシャルを発揮してくれます。「新しい Artura Spider は、マクラーレンの先駆的なエンジニアリングの粋を結集させ、これまでで最 も魅力的なハイパフォーマンス・ハイブリッドとして誕生しました。コッツウォルズのなだらかな丘 陵地帯をクルージングするときも、ビクトリア州のグレート・オーシャン・ロードのカーブを駆け抜 けるときも、ひとたび Artura Spider のルーフをオープンにすれば、ドライバーとパッセンジャーの双 方にとってエキサイティングなオープンエアの環境とダイレクトにつながる刺激がドライビングエン ゲージメントを高め、まさに最高の体験となるでしょう。また Artura Spider の E モードによる、まる でステルスのような静寂は、市街地を楽しむ際には、心強いパートナーとなるはずです。もちろんサ ーキットでは妥協することのない、純粋なスーパーカーのパフォーマンスと圧倒的な爽快感をご提供 します」マクラーレン・オートモーティブ、APAC・中国担当 マネージング・ディレクター、ポール・ハリス

 

超軽量、信じられないほどの走り

新型 Artura Spider は、最軽量の乾燥重量がわずか 1,457kg、DIN 車両重量が 1,560kg で、Artura クーペか らの重量増加は 62kg に留まります。そのため、新型 Spider はコンバーチブルの競合モデルに大差をつ けて最軽量で、そのアドバンテージは最大 83kg にも及びます。さらに重要なのは、ハイパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレインの最高出力 700PS と組み合 わせると、最軽量の乾燥重量におけるパワーウェイトレシオが 480PS/t に達する点です。そのため Artura Spider は、スーパーカーが誇るハイパフォーマンスのあらゆる側面を最適化する完璧な条件が整 っているといえます。エンジンをミッドマウントする後輪駆動というシャシー・レイアウトを最大限 に生かしたこともそのひとつです。

Artura のコアは、マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)という安全 なプラットフォームで構成されるため、固定ルーフを排除しても剛性がまったく損なわれません。 Spider とクーペの重量差 62kg の大半は、電動式リトラクタブル・ハードトップ(RHT)の作動メカニ ズムによるものです。MCLA には、コアを成すカーボン・ファイバー製モノコックだけでなく、アルミ ニウム製の衝突吸収ストラクチャーと、ハイブリッド・パワートレインを搭載するリア・ストラクチ ャーも組み込まれています。また、MCLA には革新的なイーサネット・エレクトリカル・アーキテクチ ャーも組み込まれており、これによってケーブルが 25%減少し、その分の重量が削減されています。 エレクトリカル・アーキテクチャーは、新型 Spider の開発過程で最適化が進み、データ容量と転送速 度が増加しました。

サウンドとパフォーマンスの力強いクレッシェンド

マクラーレンのハイパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレインはキャリブレーションが変更さ れました。MY25 Artura では V6 内燃エンジンの最高出力が 20PS 向上して、総最高出力は 700PS に高ま りました。増大した出力は、4,000rpm からレッドラインの 8,500rpm の間に集中しており、パフォーマ ンスに明らかな「クレッシェンド」をもたらしました。最大トルクは強大な 720Nm で変わりません が、トルクデリバリーは電子的なマッピングをわずかに変更して最適化されています。

ドライサンプ式、アルミニウム製 3.0 リッターM630 型ガソリンエンジンは、今や比出力が 200PS/L を 超え、極めてコンパクトかつ軽量です。重量わずか 160kg とマクラーレン V8 より 50kg も軽く、大幅 に短くなってパッケージングの効率性が高まっています。こうしたサイズが実現したのは、バンク角 を 120°としたためで、これは低重心化にも貢献しています。この設計によって、排気システムでの圧 力ロスが低減されると共に、高強度クランクシャフトの採用や、8,500rpm というレブリミットが可能 となりました。V6 エンジンの吹け上がりの鋭さは、ツイン・ターボチャージャーを「ホット V」に配 置したことで実現しました。この配置によってターボチャージャーの回転上昇が速まり、スロット ル・レスポンスが向上しています。エンジンサウンドも強化されました。バルブを改良した排気システムに、調整を施したレゾネーター を組み込み、テールパイプを上向きの円錐形とすることで、中~高回転域のエンジンノートがさらに 洗練されています。その結果、「よりクリーン」なサウンドが乗員を包み込みます。オプションには スポーツ・エグゾースト・システムもあり、全体に強化されたさらにクリーンな音色を提供します。 また、テールパイプからキャビンへ本物のサウンドを送り込むエグゾースト・シンポーザーによっ て、ドライバーとの一体感がいっそう強まっています。 Artura の V6 が誇るレスポンスとパワーを補うのが、極めてコンパクトなアキシャル・フラックス型 E モーターです。E モーターはトランスミッションのベルハウジング内に位置し、最高出力 95PS、最大 トルク 225Nm を発生。1kg あたりの出力密度は、アイコニックなハイパーカー、McLaren P1TMのシステ ムを 33%も上回ります。E モーターに電力を供給するバッテリーパックは、5 個のリチウムイオン・モジュールで構成されま す。実効容量は 7.4kWh で、EV 航続距離は 33km(21 マイル)に伸びました。バッテリーは冷却レール を使った冷媒冷却方式です。バッテリー電力を車両後方からフロントの補機類に伝送する配電ユニッ トも含めたアッセンブリーは、構造の一部を成すカーボン・ファイバー製フロアにマウントされてい ます。このアッセンブリーをモノコックのリア底部にボルト付けすることで、剛性や重量配分、衝突 保護性能を最適化しています。こうして、Artura のコンパクトなハイブリッド・コンポーネントは、88kg のバッテリーパックと 15.4kg の E モーターを含め、総重量わずか 130kg となりました。これも、Spider が誇るクラス最軽量の 車重に貢献しています。E モーターによる瞬時のトルクデリバリーとツインターボ V6 エンジンが発生する 605PS のパワーによ って、同一ギアでも複数のギアでも同様に、極めて鋭いスロットル・レスポンスと加速が実現してい ます。Artura Spider の公式な加速時間は、0-100km/h(0-62mph)3.0 秒、0-200km/h(0-124mph)8.4 秒、0-300km/h(0-186mph)21.6 秒。330km/h(205mph)に制限された最高速に至るまで、いかにハイ レベルなスーパーカー・パフォーマンスが秘められているかをよく示しています。サーキットでのパフォーマンスを最適化するローンチコントロール・システムに加え、新たな「スピ ニング・ホイール・プルアウェイ」(ホイールスピンさせる発進)機能も標準で装備します。この機 能は、ドライバー・ビナクルの ESC ボタンを押してエレクトロニック・スタビリティコントロールを 解除することで作動し、静止状態からスロットルを大きく踏み込んだ際にドラマチックなホイールス ピンを許容します。

 

MY25 Artura では、新たなパワートレイン・マウントが開発され、ダイナミクス特性に明らかなメリッ トをもたらしました。新マウントは、パワートレインのシャシー内制御を向上するように調整されて います。とくに荷重がかかった際にパワートレインの動きが制限されるため、安定性やステアリン グ・フィール、車両全体のアジリティが向上し、いっそう精密でドライバーが強い一体感を味わえる 走りを実現します。こうしたダイナミクス上のメリットに加えて、新マウントによって剛性も高まりました。そのためド ライバーは、自身が経験している全体的な一体感にパワートレインが重要な役割を果たしていること をより強く実感でき、一貫してドラマチックな感動が上乗せされます。 Artura のリア・サスペンションは、上部のアッパー・ウィッシュボーンと、2 本のロワーリンク、ホイ ールセンター前方のタイロッドが組み合わされています。これによって車両安定性と正確性が最大化 され、アンダーステアが低減されました。このリア・サスペンションと組み合わされているのが、オ フィシャル・インテリジェント・サスペンション・パートナーの Monroe が提供する、専用バージョン のマクラーレン・プロアクティブ・ダンピング・コントロールシステムで、これも比類ない乗り心地 とハンドリング特性を支えています。

 

新型 MY25 Artura では、乗り心地とハンドリングが見直され、ダンパーバルブの改良によって応答性が 高まっています。イーサネット・アーキテクチャーのドメイン・コントロール・ユニット(DCU)の性 能も強化されました。これが減衰とハンドリングの反応をサポートし、その速度が最大で 90%高まっ たため、ドライバー・インプットや路面変化へのレスポンスが向上しています。ハンドリング・モードは 3 種類あり、作動させるとダンパー調整によってボディ制御のレベルが高ま ります。「コンフォート」はデフォルトのモードで、「スポーツ」と「トラック」はサポートが強ま るセッティングです。各モードは、インストゥルメント・ビナクル上部にある 2 個のロッカースイッ チのひとつで選択できます。エレクトロニック・スタビリティコントロール(ESC)の介入の程度も調整可能で、ドライバーの好み や天候、路面コンディションに合わせられます。操作はハンドリング・モード・コントロールにある ボタンで行います。選択可能なセッティングをすべてオンにするか、ESC DYN で自由な範囲を広げ、バ リアブル・ドリフト・コントロールを選択可能にするか、オフにして電子制御の介入を排除するかを 選べます。もうひとつ、ダイナミクスの正確性を強化しているのがピレリの CyberTMTyre テクノロジーです。 CyberTMTyre は、Artura の電子制御システムと統合されたハードウェアとソフトウェアで構成されま す。各タイヤ内部の電子センサーがリアルタイムでデータを生成するため、タイヤの空気圧のリミッ トをドライバーが調整でき、装着したタイヤのポテンシャルをフルに引き出せます。また、タイヤウ ォール内部のノイズ吸収材が振動とノイズを低減するピレリ・ノイズキャンセリングシステム (PNCS)も装備します。標準仕様で装着する P ZEROTMタイヤは、左右非対称のトレッドパターンを備え、これがブレーキングを 向上させるほか、とくにウェットでのパフォーマンスを重点に、幅広い路面コンディションでハンド リングと制御性を強化します。オプションの P ZEROTM CORSA は、公道とサーキットの両方で使用でき る設計で、レースタイプのコンパウンドとユニークなトレッドパターンによって、より高いグリップ レベルを誇り、ブレーキングとトラクションも向上します。P ZEROTM WINTER タイヤも選択可能です。

 

ブレーキのパフォーマンスも卓越しています。MY25 Artura は、カーボン・セラミック・ディスクと、 強化された軽量アルミニウム製キャリパー、新たなブレーキ冷却ダクトを擁します。このブレーキ・ システムは、リア・アクスルのキネマティクス、改良されたエンジン、速まった減衰反応と連携して 働き、高速走行時の制動力と安定性をいっそう高めると共に、サーキット走行でのディスクとパッド の寿命も伸ばします。ABS のキャリブレーションが変更され、Spider と新型クーペは 100km/h (62mph)から静止するまでの制動距離が 31m、200km/h(124mph)からの制動距離は短縮されて 124m になりました。先進的な 8 速トランスミッションは、Artura のハイパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレイン のため特別に設計されたもので、E モーターを内蔵しますが非常にコンパクトです。マクラーレンの V8 モデルに搭載する 7 速トランスミッションより 1 速多いにもかかわらず、2 個のクラッチを並べる のではなく入れ子構造としたことで、ギアクラスターの全長が 40mm 短縮されています。

 

MY25 Artura では、ギアボックスのキャリブレーションも変更されました。クロスレシオの 8 速ギアボ ックスは、さらに速いギアチェンジを可能とするプレフィル機能が新たに備わり、変速スピードが 25%高まりました。これは、ギアボックス内部の油圧の圧力を変速に必要な閾値(いわゆる「キスポ イント」)まで高めておき、ドライバーがギアを選択した(あるいは自動で変速する必要が生じた) 際に最短で変速されるようにすることで可能となりました。リアタイヤへパワーを伝達するのは、軽量・コンパクトな電子制御式ディファレンシャル(E デフ)で す。E デフはトランスミッション内部に位置し、ディファレンシャルのプリロードを変動させて、安定 性とアジリティを最適化します。Artura には 4 つのパワートレイン・モードがあります。コンフォート、スポーツ、トラック、そして 電力のみを使う排出量ゼロの E モードです。コンフォート・モードは EV 走行とハイブリッド走行を組 み合わせ、ストップ&スタートの使用を拡大し、低速では内燃エンジンを停止して、スピードや加速 が求められると再稼働させます。スポーツおよびトラック・モードでは、電力をよりアグレッシブに 利用して、低回転域のレスポンスと加速を補い(「トルク・インフィル」)、より鋭く反応する変速 ストラテジーを使用します。トラック・モードでは、高電圧バッテリーの充電速度が最大になりま す。E モードはデフォルトの「スタート」モードで、これがさらに洗練されたことで、排出量ゼロの航 続距離が伸びています。MY25 Artura では、E モードからコンフォート、あるいはスポーツ、トラックへのモード変更の過程が 改善されました。内燃エンジンを稼動させる前に触媒コンバーターを温めて排出量を減らすエンジ ン・コンディショニングの過程が、ドライバーの利便性を優先した再キャリブレーションによって、 始動後最初に選択した際に最大 90%速まっています。

魅惑的なシルエット

新型 Spider は、リトラクタブル・ハードトップ(RHT)の導入とそれによる変更にもかかわらず、ひと 目で Artura だと分かる視覚的デザインとアーキテクチャーです。「シュリンクラップド」を思わせる ボディワークの造形、トレードマークの「ハンマーヘッド」ノーズ、フロント・フェンダーと一体化 したルーバー、ヘッドライトのエア・インテークなど、すべて見覚えがあると同時に目を引く特徴で す。ディヘドラル・ドアも同様で、狭い駐車スペースでも乗り降りしやすいよう、ボディに沿って開きます。

とはいえコンバーチブルである新型 Spider のビジュアルには、疑問の余地なくスーパーカーであると 分かる完全に独自の個性があります。その中心となるのが RHT システムです。まったく新しいバット レスには、ロールオーバー構造が組み込まれています。ガラス張りの部分もあり、後方視野を向上さ せると共に、エンジンベイ周辺へ気流を導く役割も果たしています。両バットレスの間に位置するヒ ーターガラスのリア・スクリーンは、ボタンひとつで昇降するので、ルーフ開放時に快適性を最適化 することも、ルーフ閉鎖時にエグゾースト・サウンドをキャビンに響かせてドライバーとの一体感を 高めることもできます。

「ホット V」からのチムニーを含むパワートレインの冷却ベントは、クーペに比べて後方に位置しま す。これは、RHT メカニズムとトノカバーを収めるためです。ルーフを開閉する際に持ち上がって位 置を変えるトノカバーは、軽量なカーボン・コンポジット製ストラクチャーを持ち、ご希望があれば 追加料金でグロス・カーボン・ファイバー仕上げにも変更できます。リトラクタブル・ハードトップ自体は、カーボン・ファイバー・コンポジットの 1 枚パネルですが、 代わりにエレクトロクロミック・ガラスパネルも選択可能です。その場合、ボタンひとつでキャビン を明るくすることも、日光を最大 99%さえぎることもできます。マクラーレンは、Artura Spider のエ レクトロクロミック・ガラスに先進的な懸濁粒子デバイス(SPD)技術を採用しました。最も暗くした 際にキャビンへの熱伝導がさらに抑えられ、太陽のエネルギーを 96%以上さえぎるので、車内は最大 限涼しい状態に保たれます。RHT システムは、8 個のモーターを使ってほとんど無音で作動します。2 個のモーターがルーフパネル を折り畳み、2 個がリア・トノカバーを昇降、2 個がトノー・バットレス先端のエアロカバーを制御。 さらに 1 個がリア・ウィンドウの昇降を、残る 1 個が RHT のラッチ機構を担います。ルーフの開閉 は、キャビン内の頭上にあるコントロール・パネルに加え、静止中なら車両のキーでも操作できるた め、車外にいても開閉が可能です。

 

新型 Artura Spider では、パワートレイン冷却のための空気熱冷却システムが新たにデビューしまし た。これには、RHT のパッケージングを可能とし、乗員に当たる風を低減する効果もあります。新た な空気熱コンセプトは、4 つに分割されたダクトシステムを利用します。クーペとの違いは、2 個のリ ア・デッキ吸気口がある点で、熱間プレス成形の一体型リア・アッパーボディの外寄りに位置しま す。このシステムは、パワートレイン冷却用の両吸気口と、RHT の格納エリア、高温の空気の排出口 で構成されています。これらの間に、パワートレインからのチムニーと、気流マネージメント用の吸 排気口があります。Artura Spider のバットレスは、モータースポーツで使われる透明のポリカーボネー トが使われており、クーペより彫り込まれたビジュアルです。これは、トノカバーに隠れたダクトへ 冷たい空気を導くためです。加えて、ルーフの形状も、位置が変更されたチムニーへ空気を導くよう設計されており、パワートレ インからの熱い空気の流れを加速させます。さらにはウィンドスクリーン・サラウンドにまで手が加 えられ、小型のガーニーフラップが組み込まれました。これは、ルーフを格納した際に車内の風を低 減するよう精巧に造形されています。この軽量な空力ソリューションは、Artura Spider に注がれた徹底 的な細部へのこだわりを象徴しています。

 

新型 Artura Spider のキャビンは、クーペと同じ機能的なドライバー中心のデザインを受け継いでお り、内張りは、ドライバーの好みでパフォーマンス中心かラグジュアリー中心の素材から選ぶことが できます。ステアリング・ホイールは「クリーン」で、ボタンやスイッチが一切ありません。あるの は造形されたシフトパドルだけで、ステアリングと一緒に動くため、人間工学的にドライバーにとって最適です。ドライバー・ディスプレイのビナクルは、前後と傾きを調整する際にコラムと一緒に動 くので、すべての走行情報が常にドライバーの目線の先に表示されます。また、ハンドリングとパワ ートレインのモードを選択するスイッチもここに配置されているため、EV 走行とハイブリッド走行の 簡単な切り替えなど、ステアリング・ホイールから手を離すことなく変更が可能です。ビナクルのデ ィスプレイに表示する内容は、主要な情報に絞り込んで、ドライバーの注意を削ぐ要素を最小限にし ています。さらに、不必要な内容を隠して注意散漫を抑え、前方の道路に完全に集中するよう促すス テルスモードもあります。

 

ほとんどの市場で、革新的なマクラーレン・クラブスポーツ・シートを標準で装備します。クラブス ポーツ・シートは、楕円の弧を描いて調整されます。背もたれが動くシートと同様の可動範囲に加え て、バケットシートの軽量さとサポート力も兼ね備えるので、公道とサーキットのどちらにも最適で す。これには、調整可能なランバーサポートも追加できます。もっと伝統的な形状で Artura にふさわ しいスポーティーなシートを望むドライバーは、メモリー機能とヒーターを備えた電動調整式の快適 なシートを選択できます。

Artura のパーソナライズ

Artura のインフォテインメントおよびインターネット接続システム(MIS II)は、2 個の高解像度スク リーンを活用します。MIS II は、スマートフォン並みの応答性を誇り、スマートフォンのミラーリング も可能です。また、対応するモバイルデバイスで使えるワイヤレス充電器がオプションに加わりまし た。これは、接触面がソフトで、携帯電話を縦向きに直立させるユニークなホルダーと一体型です。 MIS II には、バリアブル・ドリフト・コントロールを含め、おなじみのマクラーレンのアプリも搭載さ れています。また MIS II ではドライバーを支援するいくつもの ADAS が利用できます。レーン・デパーチャー・ウォ ーニング (ビナクルのスイッチで設定) とロードサイン・レコグニションは、全 Artura に標準装備とな りました。オプションとして、切り替え可能なフォローモード付きインテリジェント・アダプティ ブ・クルーズコントロール、オート・ハイビーム・アシスト、ブラインドスポット・モニタリング、 リア・クロス・トラフィック・ディテクションが用意されています。また、Artura はキーに低消費電力 Bluetooth を備え、ドライバーが車両に近づいてくるのを検知する と、システムの電源を入れて乗員を出迎えます。そのひとつがドアに装備された「点灯するまで見え ない」アンビエント照明で、これがパドルランプの役割も果たします。

 

MY25 Artura では、オプションのラインアップとオプションパックも変更されました。これには、エク ステリアとインテリアのカーボン・ファイバー製コンポーネントや、より素早い新車両リフトシステ ムも含まれます。シルバーのバッジはノンコストのオプションに変わりました。新たな標準仕様はス テルスバッジで、前後のバッジのほか、ホイールのセンターキャップに付いたマクラーレン・スピー ドマークもブラックです。5 スピーカーのマクラーレン・オーディオシステムが標準で装備されます。Artura で高い評価を得た Bowers & Wilkins の 12 スピーカー・サラウンド・オーディオシステムも選択できますが、これはテク ノロジー・パックのみの仕様です。このシステムでは、Bowers & Wilkins の ContinuumTMミッドレンジ・ スピーカーを採用し、声や楽器の音を正確に再現してキャビン全体に響かせます。加えて NautilusTMア ルミニウム・ダブルドーム・トゥイーターによって、いっそうクリアな高音を楽しめます。さらに Artura Spider では、コンバーチブル特有の音響条件に対して最適化するため、リア・センター・スピー カーが追加されています。

MY25 Artura のホイールは、新しい 15 本スポークのシルバー仕上げが標準仕様です。新たにゴールド の「オールム」仕上げが加わり、「ダイナモ」と「スター」の両デザインで選択できます。「スタ ー」のデザインはすべての仕上げ方法で選択可能になりました。オプションのホイールには、キャリ バー・10 スポーク・スーパーライトウェイトが加わり、これはシルバー、ダークステルス、グロスブ ラックから仕上げ方法を選べます。すべてのホイールは、オプションでチタン製ホイールボルトを指 定でき、バネ下重量を約 0.4kg 削減できます。これも、軽量化の実現にどれほどの注意が払われている かを示しています。

 

Artura Spider の英国価格は、イギリス市場で標準仕様が 221,500 ポンドから。インテリア仕様はさらに 3 種類あり、それぞれ 5,050 ポンドの追加で選択できます。「パフォーマンス」仕様は、よりスポーテ ィーなデザイン。「テックラックス」仕様は、その名のとおりテクニカルなラグジュアリーを重視。 そして「ヴィジョン」仕様は、よりアバンギャルドで大胆なルックスと印象になります。新型 Spider では、Artura に初めて採用されたカラーも含め、エクステリア・カラーの選択肢が拡大しました。標準の 5 色に加えて、「エリート」の 20 色が用意され、さらに 18 色の MSO カラーからも選 ぶことが可能です。すべての新型 Artura には、5 年間/走行距離無制限の車両保証と、6 年間/7 万 5,000km(4 万 5,000 マ イル)のバッテリー保証、10 年間のボディに対する錆び穴保証が標準で付帯します。これらの保証は 延長も可能です。また、3 年間の定期点検と、5 年間のロードサイド・アシスタンス・パッケージも付 属します。

 

 

車両スペック

 

8速+Rギアのシームレス・シフト・ギアボックス(SSG)

 

[エンジンタイプ] 2,993ccツインターボ、V6

[駆動形式] 縦置きミッドシップ・後輪駆動

[総排気量] 2,993cc

[全長×全幅×全高] 4,539×2,080×1,193mm

[車両重量] 1,560kg

[最高速度] 330km/h

[最大出力] 700PS (690bhp)(515kW) @7,500rpm

[最大トルク] 720Nm (531lb ft) @ 2,250 – 7,000rpm

 

モデル詳細

モデルの詳細につきましては下記のURLよりご確認いただけます。

 

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受付・お問い合わせ先

マクラーレン麻布

〒106-0047 東京都港区南麻布5-2-32Google Map ]

TEL.03-3446-0555

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